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【コロナとスバルのドラッグなはなし】No45  「人は何故がんになるのか?」

新型コロナによる、受診控えで「がん」の早期発見や検診への影響が心配されています。

そもそも、なぜ「がん」になるのか。

今年出版された「ヒトはなぜ「がん」になるのか(キャット・アーニー著 河出書房新社)」は、がん研究の歴史から最新治療まで読みやすくまとめてあります。

DNA解析の進歩もあり、細胞のがん化に関係する遺伝子の特定や、加齢による遺伝子改変の分析が進んでいますが、発生のメカニズムにおいて外的要因(食生活、環境など)との因果関係も複雑で、個別の治療法は日進月歩ではあるが、まだまだ「がん」そのものの発生を防止すること、発生した「がん」を根治するという究極のゴールまでは遠いみちのり。

生きている以上(特に中高年は)「がん」から逃れられないが、できるだけリスクを減らす、早期に検診や治療をすることでダメージの少ない付き合い方を模索するしかないかも。

ヒト(古代人から現代人にいたるまで)だけでなく、生きとし生けるもの、「がん」にかかる(動物も植物も、多細胞生物の宿命)、という現実は読んでいてちょっと暗くなりますが、なかでも「がん」にきわめてかかりにくい動物はいるようで、その代表としてあげられているのが、「ハダカデバネズミ」。

昔動物園で初めてみたとき、その名のままの外見に、「ちょっとこの姿には生まれ変わりたくないなあ」と思ったものでしたが、なぜ彼らが「がん」にならないか、学者たちが一生懸命研究しているのだそう。

いつか、ハダカデバネズミに人類が救われる日がくるかも。 (P)

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