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【コスモとスバルのドラッグなはなし】No21 「薬毒同源」
NHK今年の大河ドラマ「麒麟がくる」で美濃守護代、斎藤道三役の本木雅弘が話題です。
特に元の主君、土岐頼芸の弟、土岐頼満を抹茶で毒殺する場面は、演技の迫力もさることながら、お茶のCM「伊右衛門」との関連付けでサントリーが公式ツイッタ-で妻役の宮沢りえの画像とともに、「昨晩は主人が熱演のあまり、皆様をおさわがしましたようで、すみません。まずは心を落ち着け、茶などお召しあがりくださりませ。妻より」と投稿し、大反響。
それはさておき、当時あっという間に死んでしまう、即効性の毒があったのか、どうか。
トリカブト毒の一種かもしれませんが、専門家のご意見を伺いたいところです。
斎藤道三は下剋上の途上、毒殺を得意としたことから、「美濃の蝮(まむし)」と異名をとったのは有名な話ですが、特に戦国時代は暗殺の手段として毒が用いられることは珍しくなく、蒲生氏郷や加藤清正、伊達家、加賀家、山田長政など有名な話。
幕末も孝明天皇が毒殺されたという説もあり、西洋もエジプト文明やローマ時代から、古代中国ももちろん、歴史の転換点に毒が顔を出します。
人類と毒はつくづく、長いつきあいなのですね。
「薬毒同源」を唱える薬学者もおり、薬と毒は両面性があり、使い方によって、まさに「毒にも薬にもなる」
確かに、ドーピングも、見方によっては、良いはずの薬の悪用ともいえます。
患者の体質や状態をみながら、毒にならないように、薬として効くように処方するのが、まさにお医者さんと薬剤師の腕のみせどころ。
アドバイスを守って、ただしく服用してくださいね。(P)