【コスモとスバルのドラッグなはなし】No.38 そこに、AIは、あるんか?!
もちろん、AIとは、愛や消費者ローン会社じゃなくて、「人口知能」のことです。
最近私たちの暮らしに身近になってきて、目立たないところで、情報の分析に
つかわれています。
将棋や囲碁の名人に勝ったり、NHKもAIで世界のコロナ医療の論文を整理して番組にしていました。
膨大なデータから傾向を見出して現状を分析したり、判断したり、将来予測をする、しかも従来の労力とスピード、コストの節約も可能。
製薬会社でワクチンの開発や製造、医療器械の検査などにも使われていますが、これからの社会でますます重要な役割を果たすことでしょう。
ただし、まだまだ発展途上の技術で、一般には誤解も多いです。
まず、AIだから、人間と違って間違えないだろう、という誤解。
膨大なデータの精度や処理プロセスによって、間違った判断をすることもある、というのを知っておかないと、すべてお任せは危険です。
また、処理が複雑なので、人間のように、こうだからこうなる、という因果関係の説明が不得意。
なぜそうなったかがわからないと、どう直してよいかわからない。ということもままあります。
処理における過程を人間にも理解できるようにする技術を各社開発中ですが、人間と共存するうえで大事なことでしょう。
さらに、ロボットもそうですが、大量のモノやデータを扱うのは得意でも、きめ細かで個別の対応が必要な処理はまだ不得手。
大勢の人に解決策を提案できても、一人ひとりの病状や履歴、生活習慣にあわせて相談にのり、アドバイスするのは、信頼できるお医者さんと薬剤師にはAIは勝てません。
薬剤師もAIなみにとはいきませんが、日々情報をアップデートして、よりよいサービスを心がけていますので、気軽にご相談ください。(P)