【コスモとスバルのドラッグなはなし】No.34 隣の花はきれい?
やっとPCの修理が終わって、もどってきました。
長い夏休みを終えて、ブログ再開します。
先日、朝日新聞(8/20夕刊)で、腸内フローラの特集をしていました。
なじみのない方も多いと思いますが、フローラとは自然界でさまざまな植物が群生する、植物相のことを言いまして、腸の中には植物はいないかわりに、乳酸菌やビフィズス菌、酪酸菌をはじめ、多種多様な腸内細菌が生息しています。
もともと、ギリシャ神話の花の女神フロラ、あるいは英語のフラワーと同じ語源なので、腸の中にお花畑がある、と想像するのはファンシーすぎるでしょうか。
しかし、多種多様な細菌が絶妙なバランスをとっているからこそ、免疫システムや体調が保たれます。
ひいては思考能力の活性化までつながる、という学説もあり、そういえばどこかの国の首相は腸が悪いんでしたっけ。
北国から南国まで、お花畑がそれぞれ違うように、腸内の細菌の種類や割合などは個人差があり、元気な人、スポーツマンの腸内の細菌分布をデータ化して、普通の人、病気がちの人の改善につなげようとする研究がはじまっています。
隣の芝生は青く見える、隣の庭に咲き誇る花がうらやましい、というわけでしょうか。
腸内フローラ研究および事業化の関係者に先日話を聞きましたが、ところが、理想的な腸内環境、フローラを目指すのはまだまだ容易ではない、とのこと。
菌を移植したり、繁殖する手立てをとって、一時期、フローラを改善しても、その人のもともともっている腸や体質の特性によって、戻ってしまうケースも多いとか。
土壌が違うと一時期花は咲いても、永続きしないのと、似ている気もします。
ともあれ、新型コロナに対する免疫力強化にも可能性あるこの技術、うまく開発してちょー。(P)