【コスモとスバルのドラッグなはなし】No.41 ユダヤ人と日本人
日本でもワクチン接種が始まっています。
まずは医療関係者ということで、中野区でも病院関係者からはじまったとのこと。
薬局員も医療関係者なので、4月ごろには接種が予定されています。そのあと、高齢者、一般成人の順で進んでいくこととおもいますが、すでに長期戦の様相。
「痛い、怖い、不安」などから接種に消極的な方も多く、せっかくの機会なのに、もったいないなとも思いますが、もちろん個人の自由で強制はできません。
反作用は他のワクチンでもありうるし、すでに世界的にデータが収集され、ファイラキシーショックへの対策もできつつあるので、必要以上に怖がる必要はないと思います。
痛いのは個人差もあるようです。
子供のころから、注射嫌いの人は本当に嫌いですものね。
筆者は以前海外駐在をしたとき、肝炎、日本脳炎、破傷風、狂犬病、チフスなどの予防接種を赴任前に集中して接種したことがありますが、(一日何本も!)とりわけ狂犬病が筋肉注射、しかも二回接種で痛かったことを覚えています。
でも狂犬病は発病するとほぼ100%死亡してしまうので、我慢して受けました。
同じ筋肉注射でもコロナワクチンは針が細いので、ずいぶん痛さは軽減されているらしく、狂犬病より痛くないなら大丈夫だなと自分に言い聞かせています。
海外に目を向けると、イスラエルのワクチン接種率が群を抜いており、全国民920万人のうち400万人が1回目の接種を終え、360万人が2回目も接種し、対象は16歳以上の全国民になっている(朝日新聞)とのこと。
人口の少ない小国だから、接種率が高いんだと単純には言えません。
ユダヤ人は歴史上、さまざまな疫病や迫害と戦い、特にナチによる大量虐殺(ホロコースト)では600万人が犠牲になりました。
どんなことがあっても生き残ろうとする、究極のサバイバル民族が、大げさにいえば、国家の存亡をかけて、新型コロナ禍と戦っていると考えると、私たちはすこし、というかかなり甘い、覚悟がたりないのかも、しれません。
(P)