都立家政商店街の高齢者に関する情報交換会に参加しました。
この会は、中野区社会福祉協議会(社協)が中心となり、地域の見守り体制をより強化するために企画されたものです。近年の猛暑の影響もあり、都立家政商店街を歩く高齢者について「ふらふらしていて心配」「声をかけても支援につながらない」といった地域からの相談が増えていることがきっかけとなりました。
コミュニティソーシャルワーク事業とは
中野区社会福祉協議会では、今年度より「中野区コミュニティソーシャルワーク事業」を開始しています。これは、地域で孤立している方や、制度・支援につながりにくい方などを支援する取り組みで、地域の方々や関係機関と連携しながら、早期発見と支援につなげることを目的としています。
商店街と福祉のつながり
都立家政商店街は、地域住民の日常生活に密着した商店が並ぶエリアであり、日ごろから多くの高齢者が買い物や外出で訪れます。今回の会では、商店街振興組合、若宮町会、地域包括支援センター、MIKAN(地域連携グループ)、そして社協の担当者など、多くの関係機関が一堂に会し、現場での気づきや課題を共有しました。
会の中では、「お店に立ち寄る高齢者の様子を気軽に相談できる体制づくり」や、「地域で声を掛け合える関係づくり」がテーマとして挙がりました。商店の方々が日々の中で気づいた変化を、地域包括支援センターや社協につなげられるような“ゆるやかな連携”が期待されています。
薬局としての役割
薬局は、商店街の中でも特に“健康に関する相談の入り口”として、地域の方にとって身近な存在です。私たち薬剤師も、普段の服薬支援や在宅訪問の中で、「体調の変化」「生活の困りごと」などに早く気づける立場にあります。
今回の情報交換会では、商店街の皆さんと顔を合わせ、お互いの活動や困りごとを共有できたことで、より地域ぐるみで支え合う仕組みづくりに近づいたと感じました。
今後に向けて
今後も、西武堂では地域包括支援センターや社協、商店街、町会、MIKANなどと連携し、「誰もが安心して暮らせるまちづくり」に貢献していきたいと考えています。薬局という立場から、健康や生活の小さな変化に気づき、地域のネットワークにつなげていくことが、私たちの大切な役割です。
地域の中で、薬局が“ひらかれた相談の場”として機能できるよう、これからも関係機関の皆さまと協力しながら活動を続けてまいります。
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