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【コスモとスバルのドラッグなはなし】No26 「信長の野望」
巣ごもり需要で、ゲームソフトの売れ行きが好調だそうです。
筆者は決してゲームマニアというわけではないのですが、今から35年前、シミュレーションゲームの草分け、「信長の野望」にハマった経験があります。
いうまでもなく、プレーヤーが信長となって、天下統一をめざすゲームなのですが、最初は小国に過ぎず、国力も兵も弱く、知恵をしぼりながら、タイミングを見計らって戦をするなど、知的興奮を覚えました。
今思っても、工夫されていると思うのは、善政によって民力を肥やし、石高をあげても、突然の飢饉や疫病が発生し、窮地に陥ってしまうこと。
こればかりは、天災でどうしようもない。
開発者が過去の歴史を十分勉強したのでしょう。
人類の歴史は、疫病との闘い。
過去、強大な軍隊や帝国が、あっけなく衰退、滅亡したのも、疫病のせいでした。
日本だけではなく、古代ギリシャの天然痘、古代ローマのマラリア、中世ヨーロッパやモンゴル帝国のペスト、ナポレオン軍のロシア遠征、産業革命時、大英帝国のコレラ、そしてウイルス耐性がなかったアステカ帝国。
枚挙にいとまがありません。
現代の大国が新型コロナウイルスと悪戦苦闘するなか、とりわけ目立つのが、超大国アメリカ。
常識はずれなところのみ、「信長」に似ているが、危機に冷静に向き合えないリーダーをいただき、早くもアメリカの時代の終わりを予想する声あり。
最後の民主主義大国の衰退に立ち会いたくない、と思うのはアメリカに暮らして、学ぶことの多かった筆者だけでしょうか。(P)
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